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ゴゥゴゥと唸りたてて無防備な上半身に襲い来る風と共に、
ウェーバーの吸気音とエグゾーストノートが容赦なく耳に飛び込んでくる。
おまけにフロントスクリーンに巻き込まれたその風が、鼻の右の穴から強制的に
入り込んできて左の穴から抜けてゆく^^;
ケツの数センチ下はボブサップさえもミンチになるであろう地獄でもある。
普段から走り慣れているはずの道なのに驚くほど路面のうねりが強く感じられる。
そこいらの車とは段違いの軽さが車体のマスをクッションとはせず、
アクセルペダルの動きが即車の動きとなってダイレクトに伝わってくる。
右のつま先に入れる力がチョイと過ぎただけで景色が変わる…視界が歪むのだ(汗)
『こ‥これじゃぁっ!これがセヴンじゃぁっ!!』
『嬉しくて う‥う●こ漏らしそう^^;』
これはセヴンオーナー諸兄に於かれては誰もが皆経験したことではあろう。
一度乗ってしまったらその瞬間からセヴン以外 世の全ての車が面白くなくなり、
万障お繰り合わせの上で『セヴン命!』となってしまうのである。
購入にあたっては現金一括ポンッ!な幸せな経済環境の人も中には居るだろうが、
大概はロ〜ンでわないだろうか^^;
二桁まんえん×36回ぐらいの“イケイケ・ローン”な人も居れば
一桁しかも限りなくお小遣いの範囲まんえん×120回な
“百里の道も一歩から・ローン”な人まで、それはそれは様々。
ようすけ青年は当初熱病にうなされつつも冷静にローンを組んだわけだが、
冷静だと思っていたのは当の本人だけで、取り巻く家族や友人たちの目には
『あ〜ぁ…やっちった…(-_-;)』な暴挙に映ったに違いない^^;
時は過ぎ、時代はまさに泡が弾けようとしていた頃…。
『やっちった・ローン』を抱えたようすけ青年は日々つつましく生活しながら
その返済を続け、地味ながらもロンリーウルフでセヴンライフを満喫していた。
依頼される仕事の単価は日に日に下げられ、時には最大の大口顧客(実父^^;)と
大喧嘩して仕事を干され、さらに時には“腰の爆弾”を破裂させ病床に伏せたり
しながらも…。
『どんなに辛くても俺にはセヴンがある!』この言葉・この事実がどれほどの
心の支えになっていたかは語らずもがな(^_-)
しか〜し!『辛い時期⇒セヴンに乗ってストレス発散⇒つつましく頑張る』
という図式で居られないのが熱病に冒された者の悲しさ。
『セヴンのパーツが欲しい!』
仕事が薄くて「乗る時間&いぢる時間」だけは豊富な時期などは特に^^;
某ゲームソフトメーカー社長のように“超”の付くほど経済的に余裕が
あったとしても、金がまったく無いオケラ状態であったとしても、
欲しいものは欲しい^^;
悶々とした毎日が続いたある日ある時、ようすけ青年は思い立つ。
『ガソリン代だけで年間かなり使ってるなぁ…』
『乗らなきゃガソリンもオイルも、税金以外何も維持費がかからないなぁ…』
『酒(え〜や万円/月)もタバコも減らすとすると…』
『そっか!よぉぉぉ〜〜〜しっ!!\(◎o◎)/!』
後世に語り継がれる愚策『スーパー・デリッシャス・リフレッシュ計画』の発動
であるm(__)m
気が向いたらto be continue...
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