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『わぁ〜…スッゲェ〜(*^。^*)』
小奇麗に飾られたショールームの一角。
磨き上げられたセヴンのスカットルパネル上に置かれた小さなバラの花束が目に飛び込む。
控えめで‥それでいて感激せずには居られない気の利いたデコレーションを
纏った“娘”がそこに居た。
そう、それはまさしく『納車の日』…。
セヴンという熱病に冒された挙句 脳死状態になってしまったようすけ青年の、
いわゆる『脳死者の日』ではない。断じてない^^;
過去幾度と無く『納車の喜び』を経験してきたようすけ青年ではあるが
この時の感慨深さは今思い返しても全身の毛穴が開くようであるらしい。
(マニアの専門用語で『毛ぇメドひっ立つ』ともいう)
受け取り前に店のオーナーによる話も一応聞くことは聞いたようなのだが
実質そんなもんは右の耳から左の耳へ一直線。
ETC装着車でさえゲート前では減速するのに、その時のようすけ青年の耳はまるで
初日の出暴走のときの東名料金所のようであったに違いない。
世はまさにバブルな平成5年の春のことである。
特殊な自由業なようすけ青年にとって世の景気の良し悪しなど気にする事ではなく、
あくまでも自分の本能に忠実にクルマ趣味に生きていたツモリ…。とはいえ、
テレビをつければ景気の良い話…
ラジオを聴けば景気の良い話…
本を開けば景気の良い話…
となれば知らず知らずのうちに『本能』が捻じ曲げられていたとしてもおかしくは無い。
『アレも欲しい、コレも欲しい…』
『アレも付けたい、ココもいじりたい…』
まだセヴンのキーも捻っていないうちから様々な物欲が顔を覗かせてくる。
二三歩離れたスタンスからこの光景を見れば
『セヴンを購入したのは熱病を治すためなのか悪化させるためなのか判らない』と、
この時点で悟ることも出来ようが、それはセヴン購入当事者の悲しい性^^;
当初の目的(熱病治療)など知ったこっちゃない状態であった。
『馬●は己の●鹿を意識できない』という。
結局は物欲(セヴン欲しい)を満たすためにアレヤコレヤと理由(熱病治療うんぬん)を
付け、しかも『セヴン買ったら買ったでさらに増殖する物欲』に気付きながらも
それを認めようとしない、まさに己に一途なようすけ青年ではありました^^;
『購入に踏み切る=治療どころか悪化させる』という格言(笑)は先人たちも
良く口にすることであって、それは趣味のクルマの本などにも『購入体験談・
事後談』などとしてもよく目にすることだが、大概のセヴン予備軍な人間は
それを『自分に限っては大丈夫』と決め込んでしまうきらいがあろう。
斯く言うようすけ青年もそんな中の一人ではあったのだが、
『自分に限っては「自分に限っては‥なんて思わない!」』というご立派な理屈を
コネてしまうほど心身の奥底まで熱病に冒されていることまでは気付いていない
らしかった^^;
さらに気が向いたらto be continue...^^;
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